本格的なスパイスカレーを目指して、「カレーと一緒に、スパイスライスを作ってみようかな」と考えてみたことありませんか?
でもなんだか難しそうだし、余ったらどうしていいかわからないし、いろいろ考えているうちに「まあ白ごはんでいいか」というところに落ち着きがちではないでしょうか。
そんな、面倒なことは嫌だけど、もっとカレーを美味しくしたい方に朗報です。
私たち日本人にとって身近な炊き込みごはんと、スパイスをうまく組み合わせて、スパイス炊き込みごはんを作れば、カレー作りの幅は更に広がって、オリジナリティ・クオリティともに高いカレーを目指すことができます。
さらに、賞味期限を切らしてしまいがちなスパイスの大量消費にも貢献しますので、休日にしか料理しないという方も必見の内容です。
簡単!
おいしい!
余ったスパイスを一気に消費できる!
そんな願いを叶えてくれる、温故知新の【スパイス炊き込みごはん】をご紹介します。
まずは、一体どんなものなのか、過去にizonが実際にお客様へ提供したものをいくつかご覧ください。
アクアパッツァ+炊きこみごはん
イタリア料理をモチーフに創作したイタリアカレーでは、アクアパッツァ+炊き込みごはんの組み合わせを。
イタリア料理のアクアパッツァはハーブをふんだんに使ったシンプルな魚料理。アクアパッツァの魚の出汁とほぐし身を使った炊き込みごはんにピンクペッパーとハーブを効かせたアレンジです。
鶏のスパイス炊きこみごはん
イエメンカレーでは鶏のスパイス炊きこみごはんを。
中東にはチキンマンディという米料理がありまして、本来のレシピは、
- バスマティライスの浸水
- バスマティライスの湯取り
- 別で作った具材と一緒にオーブンで焼き上げる
- フライパンで炒める
といった工程を経て、完成します。
それを、
- ジャスミンライスを使って炊飯器で炊きこみごはん
に簡略化しています。
鶏肉をスパイスマリネする、などの手間はありますが、本来の工程に比べればかなり簡単。
米の種類もいろいろありますが、スパイス炊きこみごはんにはジャスミンライスがおすすめです。
日本米で炊き込みごはんを作るのと同じように、さっと米を洗って炊飯器で炊けば、パラっとほどけるような炊きあがりで、カレーとの相性も抜群です。
鯛あらのパプリカ炊き込みごはん
ハンガリーカレーでは鯛あらのパプリカ炊き込みごはんを作りました。
スパイス鯛めしですね。
現地には、川魚を使ったハラースレーという米料理がありますが、川魚が食べられないお客様も多いので、鯛めし+スパイスの組み合わせに。
鯛めしは日本人にとって馴染みのある炊き込みごはんですから、食べた時にどこか親近感が湧く、というのもスパイス炊き込みごはんのいいところです。
ブイヤベースとイカ墨の炊き込みご飯
フランス領ギアナカレーでは、ブイヤベースとイカ墨を使った炊き込みご飯を作りました。
真っ黒ですから、ギョッとされるかもしれませんが、魚介出汁のイカ墨スープ+スパイスで作った、魚介の旨味にスパイスの香り弾けるとても美味しい炊き込みごはんです。
スパイス炊き込みごはんってサラッとしたスープ系のカレーとも相性いいんですよね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
このように、オリジナルのスパイス炊き込みごはんに取り組めば、アイデア次第で見た目にも斬新なカレーを作ることができます。
ベースとなるのは、炊き込みごはんの考え方。
お米と出汁と具材を炊飯器に入れて、普通にごはんを炊くだけです。
そこに、スパイスを加えて自分なりにアレンジしてみる。
普段チキンカレーを作っているなら、
「鶏めしベースでハーブを効かせて...」とか。
グリーンカレーを作るなら、
「カオマンガイにスパイスを加えてみようか...」など。
全くゼロから新しいアイデアを考えなくても、知っているごはん料理を少しアレンジすれば、シンプルなスパイスライスよりもずっと美味しいごはんと一緒に、カレーを楽しむことができるのです。
具体的な作り方やレシピなんかも、またブログに書こうと思いますので、【スパイス炊き込みごはん】実践編もお楽しみに。
最後にお知らせです。
カレーでアートを志すスパイス料理店izonでは、2024年もKYOTOEXPERIMENTのフリンジ企画に参加し、3回目のカレーコラボなどを予定しています。(2024/10月ごろ)
KYOTOEXPERIMENTのアートディレクターを務める、小池アイ子さんにデザインしていただいた、izonTシャツをizon storeにて販売しております。
めっちゃ素敵なデザインですのでご興味のある方はぜひ覗いてみて下さい。